裸で潮風に晒される日々にも、いつしか慣れていたはずだった。 屈辱にまみれた漁村での生活も、三年目──。 テレビ取材を機に、ぶり返した羞恥心。 龍樹の“半人前”の刻印は未だ消えない。 丸剃りの頭、無毛の肌、藁紐を結ばれた男の証。 村人たちの視線は、未だに嘲笑と試練の色を帯びていた。 pixivにて連載していた"ある漁村の話"(https://www.pixiv.net/novel/series/11708673)の続編をFANBOX(https://tokuchi.fanbox.cc/で連載しております。 こちらはFANBOXで連載しているものの第7話から第15話までを収録した単行本版となります。 更におまけとして、2024年夏頃にFANBOX上で公開した外伝「半人前とある一族の食事会」を再録しております。 183ページ 合計6.5万字程度 まとめ買でお得な2巻セットもあるよ！ https://tokuchinchin.booth.pm/items/6681660